導入事例2 Flash&KVSを利用した超高速検索・エントリーフォームシステム

本件は流通系情報企業のお客様のご依頼で、全国に散らばる在宅入力者にWEBを介して操作いただく市場情報登録フォームとして開発されました。

当初同様の情報をAccessにより作成された入力フォームにより作成し、そこから得られるCSVファイルを集約して基礎データの入力を行っていましたが、この運用には以下のような問題が含まれていました。

  • 入力方法の制約が少ないため、ルールに基づいた入力者の判断のみが反映され、情報の正規化は困難
  • マスタの更新にはタイムラグが発生するため、特に新製品に関する情報の正確性が確保できない
  • 入力済みデータの集約にはメール通信などを利用するしかなく、運用が煩雑かつスピードに乏しい

これら問題の改善とともに当該事業の拡張のためのさらなる運用スピードの向上をテーマとして、新システムの開発に着手しました。

開発に際して我々がシステム性能に掲げた要件は

  1. ACCESSのローカルデータベースに劣らない履歴検索速度
  2. 蓄積データが肥大しても検索速度に影響を与えないこと
  3. WEBを介したシステム提供においても入力速度が向上し、入力者の生産性を高められること
  4. 入力履歴をリサイクルすることで使うたびにデータの正規化が行われていくこと

これら要件をクリアするため、試行錯誤の末我々がたどりついた結論は、Flash&KVSによるシステム構成でした。

入力者がアクセスする入力フォームにはFlashを用い、高い通信圧縮性能を駆使して俊敏な操作性を与え、主たる入力要素に入力候補をリスト化して先渡しするサジェスト機能を装備して入力スピードのアップに貢献しました。サジェストに利用する入力候補検索にはMecabを利用した日本語語彙検索を応用。それらのデータストア構造にKVSを使用することで徹底的な検索の高速化を行っています。

目的の商品が過去の入力履歴検索に含まれない場合においては、130万件を包含する商品マスタデータの検索結果を初期値として与え、入力ステップを簡素化することで生産性向上を実現しています。

検索は3段階に分けて行われ、応答速度の順にFlashローカルMemcached→サーバーサイドMemcached→RDB検索の優先度にて行われます。

このようにデータのキー要素を履歴から高速に検索し、それに紐づく属性情報を付与することでデータをスピーディーに作成することが可能となり、それらを集積することで正規性の高いデータベースの構築が可能となりました。

高速エントリーフォーム概念

当該システムのより詳しい資料は

システムご担当者向け超高速WEB検索・入力システムの詳細資料をご覧ください。

実際の動作をお知りになりたい方は下記リンクよりFlash動画によるデモもご用意しておりますのでご参考ください。

Flashによるデモを参照する。